君のとなりで恋をします。─下─
咲花の笑顔は、何かが吹っ切れたようなとても清々しいもので…
とても眩しかった。
「もちろん、香純の気持ちが最優先だけど…
もし桜ちゃんのことが好きなら、私は全力で応援するからね。」
「う”ん……ありがとぉぉ〜……」
穏やかで優しくて、可愛くて…
咲花は私の自慢の親友だ。
全部打ち明けてくれて…
背中を押してくれて、本当にありがとう。
私ももっと素直に、真剣に自分の気持ちと向き合ってみるよ。
私たちは人気のない公園で、しばらく二人で声を上げて泣いた。
〝咲花の幼馴染みで、親友で本当に良かった〟
今までで1番、そう思えた夜だった。