君のとなりで恋をします。─下─
桜河と私
「おっすー。おつかれー。」
「おいこら。
人のベッドに寝んなって何回言えばわかるんだよ。」
「ごめんごめん。
さっきまでここで爆睡してたー。」
「ヨダレ垂らしてねぇよな?」
「うわっ、デリカシー!!」
桜河との交際を始めておよそ1ヶ月。
私たちの関係は、見ての通り順調(?)である。
「練習はどう?はかどってる?」
「まぁ、ぼちぼち。」
最後の大会が間近ということで、ただ今水泳部は大忙し。
引退がかかった大会に全力で臨むために、猛練習の日々が続いている。
さすがの桜河も、最近は毎日最後までプールに残って練習してるみたい…