君のとなりで恋をします。─下─







だから最近は、桜河の部屋で彼の帰りを待つのが私の日課になっていて…










「ねぇねぇ、聞いてよ。」





「ん?」





「今日さ、廊下で桃奈さんに思い切り肩ぶつけられたんだよ。

だから、舌打ちして睨んでやった!」










「成長したでしょ?」と笑うと、桜河も優しく笑って私の頭を撫でる。









「すげぇじゃん。」





「でしょ!?」





「今度やられたら、殴り倒せ。」






「え、さすがにそこまではしないよ。」











他愛のない話で盛り上がって、笑い合う。

いつもお互いの気が済むまで部屋でグダグダと喋るのがお決まりだ。







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