君のとなりで恋をします。─下─
「ちょっと怖いけど、そこがまたいいよね♡」
「うんうん!
それに最近は、なんか少し雰囲気柔らかくなったし!」
今まであんなに怖がってたくせに…
ちょっと活躍したら手のひら返しちゃってさ…
「桜河がすごいのなんて、昔からだし…」
ボソリと呟く私に、咲花はまた笑う。
「昨日も今日も結構応援に来てる生徒も多いし…
もしかしたら、桜ちゃんブームが到来しちゃうかもね〜。」
「えー…なんかヤダ。
でも、有り得そうだなー…」
今まで桜河を怖がっていた連中が、急に桜河をチヤホヤし始めると思うと、なんだか少しイラッとする。