君のとなりで恋をします。─下─
「─────…いるよ。」
背後からかすかに聞こえたその声に、思わず立ち止まってしまったんだ。
「え、何?
柊吾、今なんか言ったか?」
まっつんのその問いかけに、みんなの視線は柊吾に集中する。
私もゆっくりと、柊吾の方に視線を向ける。
思わず息を飲んでしまいそうなほど真っ直ぐな彼の瞳が、私を捉えた。
なんで…そんな目で見るの…?
柊吾は、ずるいよ…。
なんで…
「…さっきの、王様ゲームの続き。」
ゆっくりと柊吾の口が動いて、それに続く言葉をみんな静かに待つ。