君のとなりで恋をします。─下─








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「はぁー…おいしかったね!」






「お前…食いすぎだろ。」










お腹を擦りながらそういう私に、桜河は若干の呆れ顔。





あれから私たちは、電車に揺られて錦市場にやって来た。


電車の中で〝着くまで寝ていていい〟と言ってくれた桜河に甘えて、20分程度仮眠した私。





寝不足のせいで不調だった体調も、そのおかげで絶好調になり…

つい暴飲暴食してしまいました…。










「だってどれも美味しそうだったんだもん。

湯葉に天ぷらにコロッケにゴマ団子も…」








「寿司も食っただろ。

…あと、だし巻き玉子。」







「あー、そうだったね。」









そう考えたら、たしかにかなり食べてるな。



でも仕方がないよね。

だって桜河の隣にいると、すごく安心しちゃうんだもん。

安心したら急にお腹が空いてきちゃって…










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