君のとなりで恋をします。─下─
「京都といえば何となく和菓子のイメージがあるけど…
和菓子職人に和菓子をあげるのって失礼なのかな?」
「そこまで気にしなくていいんじゃねぇの?
俺も普通にそっち系の菓子買って帰るつもりだし。」
じゃあ私が和菓子を買ったら、桜河と被っちゃうのか…
うーん…何がいいかな。
おせんべいとか…抹茶のクッキーとか?
…お漬物とかでもいいかもしれない!
私は良いお土産を見つけるべく、辺りのお店をぐるりと見渡す。
すると視界の端に、日光に反射してキラキラと輝く何かが映って…
私は思わず足を止めた。