君のとなりで恋をします。─下─
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沢山悩んで無事お土産を購入した私たちは、歩き疲れて只今喫茶店で休憩中。
夏の京都、暑すぎる…
クーラーが効いた小さな店内は、とても心地よかった。
「はぁ。生き返るー。」
私は注文したイチゴミルク味のかき氷を口の中に含み、大きくため息をついた。
なんか、普通にデートを楽しんじゃってたけど…
みんなと別行動をしてまで桜河と二人きりになったのは、話さないといけないことがあるからで…
狭い店内は静かなBGMと他のお客さんの話し声で程よく賑わっていて…
周りに同じ学校の子も見当たらない。
……きっと今が、あのことを話すタイミングなんだろう。
私はもう一度小さく息を吐いて、アイスコーヒーの氷をストローで突く彼の方を見た。