君のとなりで恋をします。─下─








──────────







沢山悩んで無事お土産を購入した私たちは、歩き疲れて只今喫茶店で休憩中。





夏の京都、暑すぎる…


クーラーが効いた小さな店内は、とても心地よかった。











「はぁ。生き返るー。」








私は注文したイチゴミルク味のかき氷を口の中に含み、大きくため息をついた。




なんか、普通にデートを楽しんじゃってたけど…

みんなと別行動をしてまで桜河と二人きりになったのは、話さないといけないことがあるからで…






狭い店内は静かなBGMと他のお客さんの話し声で程よく賑わっていて…

周りに同じ学校の子も見当たらない。






……きっと今が、あのことを話すタイミングなんだろう。


私はもう一度小さく息を吐いて、アイスコーヒーの氷をストローで突く彼の方を見た。












< 300 / 495 >

この作品をシェア

pagetop