君のとなりで恋をします。─下─
「あのさ、桜河…
話があるんだけど…」
「ん?」
私の呼びかけに、彼はストローから手を離しこちらを見た。
この話をしたら、桜河はどう思うだろう。
傷つくかな?それとも呆れられるかな?
もしかしたら…別れようって言われるかな…
そんな不安を抱えながら、私はゆっくりと重い口を開いた。
「あの、さ……
一昨日の夜ね───────…」
私は一日目の夜の事をゆっくりと話し始めた。
友達の恋を応援するために男子部屋に行ったこと。
そこで王様ゲームをしたこと。
それから見回りの先生が部屋に来て、隠れられなかった私を柊吾が庇ってくれたこと。
その布団の中で柊吾に抱きしめられたことや、柊吾に好きな人がいると言われたことまで全て…
何もかも、包み隠さず話した。