君のとなりで恋をします。─下─
「…お前らのせいで……
お前らが勝手にいなくなるから、咲花に告っちまったじゃねーか!」
「……は?」
半泣きでそんな事を言いだす葵斗に、私と桜河の頭にははてなマークが浮かぶ。
〝お前らが勝手にいなくなるから〟って…
やっぱり、修学旅行3日目のことだよね?
…てゆーか、告ったって……
……え?
「…は?今更?」
「常に好き好きオーラダダ漏れじゃん。」
何を今更…
どう見たっていつも気持ち隠す気なんてゼロのくせに。
逆にまだ告白していなかったことに驚きを隠せないんですが。
私と桜河は顔を見合わせて首を傾げる。