君のとなりで恋をします。─下─










「…たしかに、勝手にいなくなったのは反省してるけど…

なんでそれが私たちのせいになるの?」









私たちがいなくなったことと、葵斗が咲花に告白したことって何の関係もなくない?

そもそも、告白するかどうかなんて本人の意思で決めるものだし。











「お前らが俺と咲花を二人きりにするから…

修旅のノリで思わず告っちまったんだよ!」






「え?二人きり?

柊吾も一緒にいたはずだよね?」







「柊吾もあの後すぐに、バスケ部のやつらと合流するってどっか行った。」










そう言いながら泣きべそをかく葵斗に対し、桜河はとても冷ややかな目を向けていた。



ちょっとちょっと、桜河さん。

失恋した幼なじみにそんな冷たい目を向けないであげて…








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