君のとなりで恋をします。─下─
「ははっ、ありがとう。
…それでね、私…〝しばらくは恋愛なんかしなくてもいいや〟って思ってたんだけど…」
咲花はそこまで言うと、少し俯く。
口をぎゅっと瞑って…
その頬は徐々に赤くなり、少し伏せた瞳は揺れている。
俺は初めて見る彼女の表情をじっと見つめながら、次に発せられる言葉を待った。
「…葵ちゃんに告白されて、すっごく嬉しかったの…。」
「……は?」
「あれから、葵ちゃんのこと意識しすぎて上手く話せなくて…」
え…?…ええ?
〝告白されて嬉しかった〟って…
俺の告白、迷惑じゃなかったってこと!?