君のとなりで恋をします。─下─
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「桜河ー、うっす!」
水泳部が休憩に入ったタイミングを見計らって、桜河に声をかける。
「は、?…なんでいんの?」
タオルで顔を拭いていた彼は、私を見るなり口をあんぐりと開けて…
ふふふ、驚いてる驚いてる。
「サプラーイズ!
勉強に飽きたから、来ちゃった!」
「〝来ちゃった〟って……
1時間もかけて?アホかよ。」
呆れたようにそう言う桜河だけど、その表情はどこか嬉しそう。
「んも〜!ツンツンしちゃって!
本当は嬉しいくせに!」
「うるせぇ。」
「素直じゃないなぁ、もう。」
まぁ、桜河に素直さなんて求めたらダメか。
桜河の魅力はこのツンデレだもんねー。