君のとなりで恋をします。─下─
「香純。」
「ん?」
「昨日、何時まで勉強してた?」
唐突なその問いかけに、私は昨夜の自分の行動を思い返してみる。
昨日は確か…19時半頃に夕飯を食べて…
それから勉強して、22時くらいにお風呂に入って…
「2時半くらいまでだったかな。」
さすがに眠気がピークに達して、ベッドに入ってからは気絶するように眠りについた。
私がそう答えると、桜河はハァっと小さくため息をつく。
「無理すんなよ。
…目の下、クマやばい」
「えっ、うそ!?
そんなにひどい!?」
「あぁ。…今日は早めに寝ろよ。
倒れたらどうすんだ。」
小さくそう呟いた桜河の表情が、あまりにも心配そうだったから…
私は安心させるように笑ってみせた。