君のとなりで恋をします。─下─







明らかに険悪な雰囲気にも関わらず、ニコニコと作り笑いを絶やさない彼女には、ある意味尊敬する。







「デートなんかじゃないよ。

たぶん部活関連の話とかじゃない?」







私は当たり障りもなく答える。








「でも男の人と二人で会うなんて、浮気じゃないですか?」








彼女のその言葉には思わずカチンとくる。







「〝純粋です〟って感じの顔して、結構大胆なんですねー…

柊くん可哀想〜…」







周りの険悪な雰囲気も一切無視で、言葉を続ける桃奈さん。


さすがにうざすぎ…

そろそろキレてもいいかな…?




私の怒りはとうとうMAXに…

しかし、声を上げたのは私ではなく…










< 35 / 495 >

この作品をシェア

pagetop