君のとなりで恋をします。─下─











「香純さん、何でここにいるんスか!?」






「え?…あぁ、友達の付き添───…」







「…───もしかして、戻ってきてくれたんですか!?」












…え!?

なんでそうなる!?










「戻ってきてくれたんですよね!!」





「え…ちが───…」









彼はキラキラと目を輝かせて、手を握る。

そして私に反論をする隙も与えないまま、体育館の中へと私の腕を引いていく。









「え…っ!

ちょっ……待っ……!!」











ちょっと、田浦くん!?

お願いだから話を聞いて!?






体育館の中には入りたくない。

みんなに会いたくない。




…だけど、体の大きな彼の力に、私なんかがかなうはずもなく…











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