君のとなりで恋をします。─下─
「おー。
成宮、相変わらずテーピング上手いな!」
「…一年の時、頑張って練習してたもんね。」
ギャラリーのまっつんと柊吾が、上から覗き込みながらそう言う。
…そうだよ。
あんなに毎日毎日練習したんだもん。
忘れるわけが無い…
「はい、できた。…キツくない?」
「大丈夫っす!ありがとうございます!」
巻き上がったテーピングを眺めがら、満足気な顔をする田浦くん。
うん…我ながら上出来。
マネージャーをやってた頃と大差ない出来だ。
よし、用事も終わったしそろそろ帰ろうかな。