君のとなりで恋をします。─下─
「じゃあ、そろそろ─────…」
「───…成宮。
この後の紅白戦見ていくだろ?」
別れを告げようとした時、まっつんに言葉を遮られる。
紅白戦…
楽しそうではあるけど、さすがにここに居続けるのは何となくダメな気がする…
柊吾とも若干気まずいし、桃奈さんはなんか怖いし…
それに、早く帰って勉強しないと…
「…いや、今日はもう…──────…」
「──…え!香純さん見てくれるんですか!?」
「まじっすか!!
俺のスリーポイント、レベルアップしたんですよ!!」
「俺のリバウンドも見ててください!」
…おい、話を聞け。
人の話を全く聞こうとせず勝手に盛り上がる部員たちに、私ら小さくため息を吐く。