君のとなりで恋をします。─下─
「え、成宮…いいの?
そんなことお願いして…」
「うん。任せて。
全部は出来ないかもしれないけど…
……あ…まるちゃんは、気にせず紅白戦見てていいからね。」
「え!私も一緒に磨くよ!」
ブラウスの袖を捲りあげながら張り切るまるちゃんに笑いかけて…
「…ごめん、香純。」
心底申し訳なさそうに顔を歪める柊吾には、軽く肩を叩いてあげた。
柊吾が複雑な思いを抱えていることも分かってるけど…
〝もっと肩の力を抜いて、柊吾らしくチームを引っ張っていけばいいんだよ。〟
そんな思いを込めて……