君のとなりで恋をします。─下─
君と私と、彼女と
「はぁ〜…松井くん、かっこよかった。」
体育館を出て、駅までの道をまるちゃんと一緒に歩く。
彼女はさっきからずっとこんな調子だ。
少しでも気が緩めば、口角が上がってしまうそう。
「香純ちゃんが居てくれて本当に助かった!
ありがとうね!!」
「協力できてよかったよ。
やっぱり、好きな人がスポーツしてる所って抜群にカッコイイよね。」
「だよねー!!
もう、滴る汗までもが尊い…。」
「あははっ。わかるわかる(笑)」
まるちゃん、かわいいなー。
恋する乙女って、どうしてこうもキラキラしてるんだろう。
葵斗とのことを照れながら報告する咲花も、すごく可愛かったな…。
恋の力って偉大だ…。