君のとなりで恋をします。─下─
「ストロベリーフラペチーノと、チョコフラペチーノを1つずつ下さい。」
ここまで時間をかけて来てくれたせめてものお礼。
できあがったフラペチーノたちを両手に持って、彼の元に戻る。
「はい、市原くん。
いちごとチョコ、どっちがいい?」
彼の前に2つのドリンクを差し出して、一応選択肢を与える。
でも、たぶん彼は────…
「───あ、じゃあ…チョコで。」
…やっぱり。
チョコフラペチーノを差し出しながら笑う私に、彼は不思議そうな顔をする。