君のとなりで恋をします。─下─
「えーっと……あ!お金!
これ、いくらでしたか?」
フラペチーノを指して言う彼。
「お金は受け取りませーん。
ここまで来てもらったお礼だと思って。」
彼は申し訳なさそうに視線を落とすけど、しばらく何かを考え込んでから、小さく私にお礼を言った。
「…すみません、ありがとうございます。」
「どういたしまして!
…あの公園のベンチに座ろうか。」
「あ、はい。そうっすね。」
私たちは道を挟んですぐそこにある公園に移動し、ベンチに腰掛ける。