君のとなりで恋をします。─下─

幸せに







柊吾に告白された夜から一晩明けて、ようやく頭も冷静になってきたような気がする。





思えば、すごく濃厚な1日だったよな…



最初は、息抜きついでに桜河に差し入れを持って行っただけだったのに…


まるちゃんとバスケ部に行くことになって…

バスケ部のみんなの昔と変わらない態度に、一人で感動して…






大切なストラップを失くして、それを探すためにバスケ部のみんなに助けてもらって…


そしたら柊吾が私を庇って怪我をして…

告白されて…






日記に書こうと思ったら、きっと1ページでは収まりきらない。

それほど、私にとって濃い一日だった。







でも、いくら混乱してたといっても…


私には桜河がいるのに…

柊吾に抱きしめられて抵抗もしないなんて、そんなの浮気同然だよね…




桜河には正直に話して謝らないと…

〝ごめんね、あの時は混乱してたの〟って…





そのために私は今、桜河の部屋で彼の帰りを待っているのだ。









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