君のとなりで恋をします。─下─
まずは、昨日約束を破ってしまったことを謝って…
柊吾が怪我をした経緯は、バスケ部だけの秘密にしておくことになってはいるけど…
まぁ、でも桜河には話して大丈夫かな?
桜河にはもう、〝私のせいで柊吾が怪我をした〟とは伝えてあるし…
それに、桃奈さんのことはずっと桜河は気にかけてくれていたから…。
きちんと話しておくべきだよね。
頭の中でこれから話すことをシュミレーションしていると、ちょうどタイミング良く彼が帰ってきた。
ガチャリと開いた部屋のドアの前には、もちろん桜河が立っていて…
彼は部屋で待つ私の顔を見るなり一瞬目を見開いて、そして少し気まずそうに視線を逸らした。