君のとなりで恋をします。─下─
本当に、どうしたんだろう…。
かなり深刻な悩みでもあるのかな…?
え、それなら…
今は昨日の柊吾とのこととか話さない方がいいんじゃ…?
いや、でも…こういうことを先延ばしにするのは良くない。
〝隠してた〟って思われたくもないし…
「話…私からしてもいい?」
「あぁ。」
彼が頷いたのを合図に、私は昨日の出来事について話し始めた。
水泳部に行った帰りにまるちゃんに会い、彼女に頼まれて体育館に行ったこと。
成り行きでバスケ部の練習を見ていくことになったこと。
その後忘れ物をしてもう一度1人で体育館に戻ったことや、そこで桃奈さんが私を襲おうとしたこと。
私を庇って柊吾が怪我をしたことも、彼の身の回りの事を手伝うために家に行っていたことも…
昨日あった出来事を、包み隠さず全て話した。
桜河は私の隣で、時折表情を変えながら静かに話を聞いてくれた。