君のとなりで恋をします。─下─







登校も下校も、桜河とは別々で…

クラスも違うし、もちろん家の行き来もパッタリとなくなった。




校内ですれ違えば挨拶程度はするけど…

あれ以来私は、桜河とまともに話せていないのだ。






もしこのまま桜河と疎遠になってしまったら…

そう考えるとすごく悲しい。




でも、私の中途半端な気持ちが桜河を傷つけた。



自分の気持ちがわからなくて…

揺らいで、迷って、フラフラして…


それは今でも変わっていない。





こんな状態で恋愛しても、上手くいくはずなんてない。

きっとまた誰かを傷つけてしまうのがオチだ。





せめて自分の気持ちがハッキリするまでは…

私には、桜河のとなりにも…もちろん柊吾のとなりにも居る資格なんてないんだよね。












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