君のとなりで恋をします。─下─







──────────






黒瀬家が経営する旅館の一際大きな部屋に入ると、やたらハイテンションな部員たちに囲まれた。

真ん中辺りの席に座らされて、勧められるがままにお菓子を食べたりジュースを飲んだり…



最初はぎこちなかった私もしばらくすると緊張も和らぎ、彼らとの思い出話で盛り上がっていた。










「成宮の偉大さを実感したのはやっぱりアレだよなー。

…先輩たちが引退した後すぐの合宿!」





「あれはマジで過酷だったぁー!」








辛かったのであろう合宿を思い出して顔を歪める3年生部員たちに対して、まっつんはすぐさま反論する。











< 436 / 495 >

この作品をシェア

pagetop