君のとなりで恋をします。─下─







「何言ってんの!

柊吾のせいなわけないじゃん。」






「でも…」










柊吾…

あの件のこと、まだ気にしてたんだ…。




あの騒動のきっかけとなったあの掲示板。

柊吾は以前、あの写真を貼ったのは桃奈さんである可能性が高いと話してくれた。




私も薄々、そんな気はしていた。

だって桃奈さん以外に心当たりなんてないんだもん。







まぁ、でも…犯人が誰だろうと…

あの掲示板の張り紙は、ただの引き金に過ぎなかったんだよね。




私が柊吾目的でバスケ部に入部したことは事実だったし…

いつ柊吾との交際が部にバレてもおかしくなかった。




〝あの掲示板の張り紙がなくても、きっといつかはバスケ部を辞めていたはず。〟

そう思うことで、私は犯人を恨むことをやめたのだ。



だって…過去のことをいつまでも憎み続けたって、何も生まれないから。











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