君のとなりで恋をします。─下─
「今が楽しかったらそれでいいの!
過去の出来事があったからこそ、今の私がいるかもしれないでしょ?」
私がニッと笑ってみせると、彼も釣られたように笑ってくれた。
「ふはっ。強いなー。」
「ピロリーン!
香純は鋼のメンタルを手に入れた!」
「いいね、俺も習得したい(笑)」
柊吾があまりにも楽しそうに笑ってくれるから…
さっきまでの暗い雰囲気はもう二人の間にはなくなったいた。
それからは、ひたすらくだらない話をしながら私の家へと歩いた。
久しぶりに柊吾と二人だけで過ごす15分間は、思ってた以上にあっという間だった。