君のとなりで恋をします。─下─
「なんだよ、そんなに握りしめて…。
飲まねーなら俺にくれよ。」
「やだ。絶対あげない。」
「ケチ姉貴。」とむくれる楓真の横で、私は紙パックにストローを刺した。
口いっぱいに広がる甘いイチゴ牛乳は、やっぱり少しだけ温かった。
私、頑張るよ。
今はとにかく勉強して…絶対に合格してみせる。
そして…
もう一度自分の気持ちと向き合ってみよう。
恋愛とか、〝好き〟の気持ちとか…
今の私にはよくわからないけど…
答えが出たら、二人に自分の気持ちをすべてぶつけてみようと思う。
柊吾……
桜河………
その時は私の気持ち、聞いてくれますか?