君のとなりで恋をします。─下─
「お待たせ〜。
昨日光雄じいちゃんがおまんじゅうをくれたんだ。
一緒に食べよう!」
「やったぁ!
ありがとう!」
目をキラキラと輝かせて「いただきます」と手を合わせる咲花。
私も一度手を合わせ、お菓子の包装をゆっくりと開ける。
真っ白なおまんじゅうを一口頬張ると、口いっぱいに餡子の優しい甘さが広がった。
「ん〜…おいしい……。」
「光雄じいちゃんのお菓子、相変わらず最高…。」
本当に食べてて幸せになれるというか…
心の底からホッとする感じ。
次会ったら、きちんと感想を言わないと。
〝バカ売れ間違いなしです!〟って。