君のとなりで恋をします。─下─
「次会うのは、大会の時かな?」
「そうっすね…あと2週間か…」
「うん。お互いにがんばろうね。」
「はい。」
聖陵高校と対決するとしたら、決勝だ。
そこまで絶対勝ち残って、ウィンターカップに出場するんだ。
「あ、そろそろ行きますね。
あと2分で電車来るんで…」
「うん。それじゃあ、またね。」
「はい。また。」
何度も振り返りこちらに頭を下げる彼に、私は手を振り続ける。
次会う時、彼は敵だ。
聖陵高校だけじゃない。
倒さなければならない大きな壁はたくさんあるけど…
先輩たちと一緒に、ウィンターカップに行くんだ。
小さくなっていく彼の姿を眺めながら、決意を固めた。