君のとなりで恋をします。─下─
「俺ら、今すぐ見たかったんだけど。
…マネージャーなら、物の管理くらいしっかりやれよ。」
「…すみません。」
「成宮…」
先輩たちに頭を下げ続ける私を、まっつんは心配そうな目で見つめた。
先輩がこんなにも怒るのは、最近こういうことが続いていたから。
必要な時にテーピングがなかったり、磨いたはずのボールが汚れていたり…
まだ入部して間もない桃奈さんではなく、私の怠慢だと思われるのも仕方がない。
でも……
「─────…何の騒ぎ?」
背後から聞こえたその声に、振り返る。