君のとなりで恋をします。─下─
「ご自宅用ですか?」
「あ、タグだけ取ってもらえますか?」
「かしこまりました。」
タグだけ取って、店のロゴ入りの小さな袋に入れただけのプレゼント。
私はそれを持って再び柊吾の元へと走る。
「柊吾!お待たせ!」
「突然走り去ったら心配するから…」
そう言って眉を下げる柊吾に、私はさっきのプレゼントを突き出した。
「ごめんごめん。
…はい、これ!」
柊吾はそれを、少しだけ遠慮がちに受け取る。
「くれるの?」
「うん!そんなに大した物じゃないけど…」