君のとなりで恋をします。─下─
「それ、マーキングだからね。」
「え、マーキングって…犬とかがするやつ?」
「そう!
“柊吾は私のだ!”っていうマーキング(笑)」
私が冗談を言うと、彼も笑った。
「マーキングか…(笑)
あー…俺も何か身につけれるようなもの、プレゼントしたくなってきた。」
そう言って辺りを見渡し始める柊吾。
「…あ、あんなのとかどう?」
「えー?どれ??」
「ほら、あれ。」
彼が指さしていたのは、ペアリング。
シルバーとゴールドのシンプルなデザイン。