君のとなりで恋をします。─下─
「ペアリングか…素敵…」
同じ指輪をはめるって、なんだか“特別”って感じがするもんな…
「やっぱり、香純もああいうのに憧れる?」
「そりゃあもちろん!
女の子は誰でも憧れるでしょ!」
好きな人と同じものを持つだけでも嬉しいのに…
同じ指輪をはめれたら、どれだけ幸せか…
「俺達も買う?」
そう言って今すぐアクセサリーショップに直行しようとする柊吾を、慌てて引き止めた。
「ストップストップ!
…もうすぐ私たちの半年記念日でしょ?」
「うん。」
「その時にまた2人で買いに来よう!」
やっぱりそういう特別なことは、特別な日にしたい。
そんなわがままにも、柊吾は優しく笑ってくれる。