君のとなりで恋をします。─下─
「うん、そうだね。
…じゃあ、また2人で来よう。」
「うん!
その時は、柊吾が観たい映画を観ようね!」
「あ、ホント?
それなら、もうすぐ公開されるホラー映画にしようか(笑)」
「え!やだ無理!
ホラーだけは勘弁してください! 」
「ははっ。冗談だよ。」
そんな他愛もない会話をしながら、二人並んで帰路に着く。
半日、あっという間だったな…
こんなにも長い時間を二人きりで過ごせたのなんて、いつぶりだろう?
たくさん笑って、ドキドキして…
きっと今日のことは、一生忘れられない大切な思い出になる。
また二人で来ようね。
そんな願いを込めて、彼の大きな手を握った。