君のとなりで恋をします。─下─
「香純…」
「ぅえ!?は…はいっ!」
突然彼に手を握られて、思わず変な声が出てしまった。
うわー…何、今の声。
全く可愛くなかった……。
口元を押えて恥ずかしがる私に、柊吾はクスリと笑った。
「緊張しなくても大丈夫だよ。
香純の心の準備ができるまでは、絶対に何もしないから。」
「柊吾…」
私の頭を優しく撫でる彼の手をとり、ギュッと握った。
確かに、心臓が口から飛び出しそうなほど緊張してるけど…
でも……