君のとなりで恋をします。─下─










「違うんだよ…。

…私、心の準備…出来てる。」





「え…?」







柊吾と身も心も繋がれるんだと思うと、すごく嬉しくて…

もちろん初めてだから緊張はするけど…









「私、柊吾となら……、したい。」








私が俯きながら小さくそう言うと、不意に彼の温もりに包まれる。


あ…柊吾の鼓動、すごく速い。









「香純…。

そんなこと言われたら俺…もう、我慢できないかも…。」










私を力強く抱きしめながらそう言った柊吾。

顔は見えないけど…耳が真っ赤。



そんな彼が、すごく可愛くて。

…愛おしくて……




私は彼の背中にギュッと腕を回して、小さく頷いた。








< 69 / 495 >

この作品をシェア

pagetop