君のとなりで恋をします。─下─
「違うんだよ…。
…私、心の準備…出来てる。」
「え…?」
柊吾と身も心も繋がれるんだと思うと、すごく嬉しくて…
もちろん初めてだから緊張はするけど…
「私、柊吾となら……、したい。」
私が俯きながら小さくそう言うと、不意に彼の温もりに包まれる。
あ…柊吾の鼓動、すごく速い。
「香純…。
そんなこと言われたら俺…もう、我慢できないかも…。」
私を力強く抱きしめながらそう言った柊吾。
顔は見えないけど…耳が真っ赤。
そんな彼が、すごく可愛くて。
…愛おしくて……
私は彼の背中にギュッと腕を回して、小さく頷いた。