君のとなりで恋をします。─下─
「大丈夫?香純ちゃん。」
「はい。ありがとうございました。」
「ごめんな、成宮!
成宮のせいじゃないって分かってたのに…俺、何も言えなくて…」
「先輩たち相手だから仕方ないよ。
ありがとう、まっつん。」
可愛い女子マネージャーが入部した今でも、こうやって私の事を気にかけてくれる人もいる。
キャプテンとまっつんがいてくれたおかげで、それだけでも十分幸せだなって思える。
「それにしても…
どこいったんかな?データ。」
体育館倉庫の中をぐるりと見渡しながら、不思議そうに言うまっつん。