君のとなりで恋をします。─下─
何度も何度も唇を重ねる。
その度にチュッ…というリップ音が、静かな部屋にいやらしく響いて…
伏し目がちにこちらを見下ろす彼の顔が、妙に色っぽい。
絡み合う舌、柊吾の匂い、温もり…
五感のすべてで彼を感じた。
「……好き…。」
「うん、俺も。」
縋りよる私に、彼は優しく微笑む。
そしてもう一度だけ軽くキスを落として、彼の指が私のワンピースのボタンに指をかけたその時────…
───────プルルル…プルルル……
静かな部屋に、無機質な機械音が響いた。