君のとなりで恋をします。─下─
「ね…柊吾…。
やっぱり、気になる…。」
「うん…。ごめん。」
私がそう言うと、柊吾は渋々体を起こして電話を取る。
「…もしもし?
──────…え…?…は?」
電話を取るなり、すぐに慌てたように声を上げる柊吾。
電話の相手が誰なのかはわからないけど…
一体どうしたんだろう…?
「──…すぐ行くから、ちょっと待ってて。」
明らかにおかしい彼の様子に、私もベッドから起き上がる。
通話を終了し、スマホを握りしめる彼はゆっくりとこちらを振り返った。