君のとなりで恋をします。─下─
「こんなにキッチリ整理された所で物がなくなるなんておかしいもんなー…
…もしかしたら、部員の誰かが持って帰ったとか?」
そこまで言うとキャプテンは、帰り始める部員たちに大きな声で尋ねた。
「おーい!
…誰か、川上高校のデータってどこにあるか知らないー?」
キャプテンのその言葉に、ざわつきはじめる部員たち。
「んー、知らねぇなー。
香純ちゃんが管理してて失くなるなら、誰か他のやつが持ってんだろー?」
「俺ら、この間の練習試合の前に見たけど…
ちゃんと元あった場所に戻したッスよ?」
「もう帰ったやつも結構いるから、グループLINEで聞いてみるー。」