泣いて、凪いで、泣かないで。
青空ちゃんはそう言って窓の向こうに無限に広がる空を見つめた。

空には七色の橋がかかっている。

その橋を渡ったら、その向こうには何が見えるのだろうか。

私はまだ何も知らない。

だから、これから確かめに行かなければならない。

進まなければならない。

知りたいなら、

掴みたいなら、

悩みたくないなら、

とにかく、

真っ直ぐに

歩いていくしかないんだ。

迷いは振り払って、

リスクを考えないで、

ただ強く胸に誓って、

言葉を胸に刻み込んで、

走っていくしかないんだ。


「青空ちゃん、ありがとう」

「えっ?」

「私、頑張ってみる」

「うん。分かった。応援してる」

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