泣いて、凪いで、泣かないで。
「あのさ、答え見ながらだったら、私教えられるから、2人はいいよ。爽くん、昼休みに自習室来られる?」

「うん。大丈夫」

「じゃ、そこで色々やろう。追試、数学以外もだもんね」

「そうなんだよぉ。2人共、お邪魔しちゃってごめんねぇ」


波田野は去っていき、美凪は前を向いた。

なんだよ?

なんなんだよ?

これって、なんだよ?

なんだったんだよ?

疑問符が頭上にいくつも浮かび上がる。


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