泣いて、凪いで、泣かないで。
「やっぱりなっちゃんのセンス抜群だよぉ!この浴衣も帯も可愛いし、しかもバッグもアクセサリーもほんっとぉに可愛い!ありがと、なっちゃん。」

「どういたしまして。で、男子達は買えた?」

「おれはもう、バッチリ。カッコいいから、本番楽しみにしてくれよな、夏綺」

「あっ、うん...」


毎回頬を赤らめる夏綺。

俺の前では今まで1度も見せてこなかった表情だ。

煌人の前だけの特別。

本当に好きなのだと伝わってくる。

が...

俺達は......。


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