泣いて、凪いで、泣かないで。
私とゆっとは向かい合った。

あの日もそうだった。

さよならが近いのに、私は名残惜しくゆっとの顔を見ていた。

泣きたくなかったのに、右目から1粒涙が頬を伝った。

でも、今日は泣かない。

だって、気持ちを伝えるだけで、結果は決まってて恐れる必要なんてないんだから。

だから、大丈夫。

ちゃんと伝えよう。

今、この瞬間、

大輪の花を咲かせよう。


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