泣いて、凪いで、泣かないで。
「みーなぎちゃん」

「あっ、そ、青空ちゃん」


青空ちゃんが瞬間移動して私の隣にやって来ていた。


「バレバレだよぉ。見てたでしょ?」

「ご、ごめん...」


私はとりあえず謝る。


「ううん。いいの。今日はお互い語り合おう」

「うん...」


青空ちゃんは私の腕を引いて歩き出した。

その腕は何度見ても白くて細いのに力がこもっていた。

< 334 / 480 >

この作品をシェア

pagetop