泣いて、凪いで、泣かないで。
後書き
ここまで読んで下さった皆さん、ありがとうございました。

この"泣いて、凪いで、泣かないで。"で、遂に海×青春3部作が完結です。

後書きでは、今回の作品製作の秘話についてお話しします。

まず、この"泣いて、凪いで、泣かないで。"というタイトルなのですが、これは完全に降りてきました。

もともと、主人公の涙を印象付けたいなと思い、"泣凪"というタイトルにしていたのですが、
突如、"泣いて、凪いで"という文言が降りてきました。

でも、まだなんか足りないなぁと感じ、"泣かないで"を付け加えて、今のタイトルになりました。

最後に主人公が上手く使ってくれて良かったです。

次に、今回の作品で、大事にしたことですが、これは本文中で何度も出てきたように、"結ぶ"という言葉です。

美凪のミサンガがその役割を担い、またそのミサンガを受け取った結人が将来に向けて自分が人を結ぶ役割を担うことを誓います。

結人という名前にも、この作品のメッセージを込めさせてもらいました。

また、今回は1作品目の
"空よりも海よりもキミのことを知りたかった。"
で名前だけ登場した上川青空を今作でキーパーソンとして登場させたのは、3部作の繋がりを感じてほしかったからです。

誰かと誰かを結ぶということの重要性や、繋がることで生まれるたくさんの財産、繋がるまでに至る過程の意味を皆さんが考えるきっかけになれば、大変嬉しいです。

そして、エンディングについてのエピソードも少しお話しします。

これはハッピーでありバッドであるエンディングだったと思います。

私も最初はこうなるとは考えもせずに書いていましたが、物語の佳境に入り、ふと主人公の死を描いて未来に繋がるラストにしたい、とそう思いました。

美凪が命をかけて守ったもの、繋ぎたかったものを、残された人達がどう受け止めて生きていこうとするのかということを自分でも良く考え、皆さんにも考えて頂きたいと思い、急遽変更しました。

この"死"というキーワードは、3部作通じて描かれていて、1、2作品目は主人公の父の死、3作品目は主人公の死でした。

命は有限で、何事にも代えがたい大切なものだからこそ、そのテーマについて書くことで、私自身、今一度考えさせられました。

青春の輝きだけでなく、その輝きで出来る影を描くことが出来たことは、今回の作品を通してまた1つ成長出来たと思える点です。

皆さんが今後人生を生きていく上で、この作品の言葉が糧になったり、支えになれば、この作品を書いた意味があるのではないかと思います。

皆さんの心に刺さる言葉はありましたか?

ありましたら、ぜひコメントをよろしくお願いいたします。

では、最後になりますが、お読み下さった皆さん、本当にありがとうございました。

皆さんとこの作品を通じて繋がることができて本当に良かったです。

これからもたくさん作品を書いてお届けして参りますので、今後とも応援のほど、よろしくお願いします。

それでは、また次の作品でお会いしましょう。

皆さんとのご縁がほどけないように、固く結んで...。


2020.9.12 完結
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