泣いて、凪いで、泣かないで。
こういうちょっとした喧嘩も、

互いをいじるのも、

なんか心地よい。

俺が美凪に手を差し伸べたあの日から、

俺は美凪をずっと見てきた。

家族以外の人間の中ではおそらく1番長い時間を過ごしてきた。

だからだろう。

俺の当たり前の中に美凪はいて、

俺の心のバランスを保ってくれてる。

そんな役割を担えるのは、

俺の生涯、後にも先にも、

美凪だけだと思う。

特別じゃなくていい。

当たり前がいい。


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